Pythonのバージョン管理でプログラムが正しく動作する
VSCodeでPythonのバージョンを管理し、適切なものを使用することで、プログラムが正しく動作し、エラーやトラブルを避けることができます。
本記事では、VSCode(Visual Studio Code)のPythonバージョン確認や切り替える方法について詳しく解説します。
はじめに
この記事では、Pythonのインストール、VSCodeのインストールと日本語化がされていることを前提条件としています。
以下記事を参考にインストール&日本語化しておきましょう。
Pythonのバージョンを確認する方法
VSCodeのターミナルを使用してバージョン確認
STEP1:ターミナルを選択
メニューバーの「表示」から「ターミナル」を選択します。
STEP2:ターミナルに入力
開いたターミナルに「python –version」と入力し、Enterキーを押します。
python --version
STEP3:バージョン確認
現在のPythonバージョンが表示されます。
コマンドパレットを使用してのバージョン確認
STEP1:コマンドパレットを開く
F1キーまたはCtrl+Shift+P(Macの場合はCommand+Shift+P)を押して、コマンドパレットを開きます。
STEP2:「Python: インタープリターを選択」をクリック
コマンドパレットの入力ボックスに「Python: Select Interpreter」と入力し、「Python: インタープリターを選択」をクリックします。
STEP3:Pythonのバージョンを確認
インストールされているPythonバージョンが一覧表示されます。
Pythonのバージョン切り替え方法
ステータスバーを使用して切り替え
STEP1:Pythonバージョンをクリック
VSCodeのウィンドウ右下にあるステータスバーで現在のPythonバージョンをクリックします。
STEP2:バージョンを選択
インタープリターの選択画面が表示されるので、希望するバージョンを選択します。
コマンドパレットを使用して切り替え
STEP1:コマンドパレットを開く
F1キーまたはCtrl+Shift+P(Macの場合はCommand+Shift+P)を押して、コマンドパレットを開きます。
STEP2:「Python: Select Interpreter」と入力
コマンドパレットの入力ボックスに「Python: Select Interpreter」と入力し、「Python: インタープリターを選択」をクリックします。
STEP3:バージョンを選択
インストールされているPythonバージョンが一覧表示されるので、希望するバージョンを選択します。
仮想環境の作成と切り替え
仮想環境の基本知識
仮想環境とは、プロジェクトごとに独立したPythonの環境を作成することで、ライブラリやバージョンの競合を防ぐためのものです。
活用することで、異なるプロジェクトで異なるバージョンのライブラリを使用する場合でも、互いに干渉し合うことなく開発を進めることができます。
仮想環境の作成方法
STEP1:ターミナルを開く
メニューバーの「表示」から「ターミナル」を選択します。
STEP2:仮想環境を作成
python -m venv <仮想環境の名前> と入力し、Enterキーを押します。
仮想環境が作成されます。
STEP3:仮想環境のアクティベート
仮想環境をアクティベートするには、以下のコマンドを実行します
Windows | .\<仮想環境の名前>\Scripts\activate |
Mac/Linux | source <仮想環境の名前>/bin/activate |
仮想環境の切り替え方法
仮想環境はターミナルとコマンドパレットから切り替えることができます。
ターミナルから切り替える方法
STEP1:仮想環境をデアクティベート
ターミナルに以下のコードを入力して、使っている仮想環境をデアクティベートします。
deactivate
STEP2:切り替えたい仮想環境をアクティベート
ターミナルに以下のコードを入力して、仮想環境を切り替えます。
Windows | .\<仮想環境の名前>\Scripts\activate |
Mac/Linux | source <仮想環境の名前>/bin/activate |
インタープリターから切り替える方法
STEP1:コマンドパレットを開く
F1キーまたはCtrl+Shift+P(Macの場合はCommand+Shift+P)を押して、コマンドパレットを開きます。
STEP2:「Python: Select Interpreter」と入力
コマンドパレットの入力ボックスに「Python: Select Interpreter」と入力し、「Python: インタープリターを選択」をクリックします。
STEP3:仮想環境を選択
バージョン一覧が表示されるので、選択して切り替えます。
仮想環境が表示されない場合は、「インタープリターパスを入力」からパスを入力して追加できます。
よくあるトラブルと対処法
Pythonバージョンが変更されない
設定ファイル(settings.json)に誤ったパスが記載されている可能性があります。設定ファイルを確認し、正しいパスを指定してください。
ターミナルを再起動してみてください。ターミナルを閉じて再度開くことで、設定が反映されることがあります。
Pythonバージョンがステータスバーに正しく表示されない
ステータスバーに表示されるバージョンが正しくない場合、インタープリターの再読み込みを行います。
コマンドパレットを開き、「Python: Reload Window」を選択します。
仮想環境が正しく認識されない
設定ファイル(settings.json)を確認し、仮想環境のパスが正しく設定されていることを確認します。
仮想環境を再作成してみてください。既存の仮想環境を削除し、新しい仮想環境を作成します。
Pythonバージョンの管理ツールの紹介
pyenv
pyenvは、複数のPythonバージョンを簡単にインストールして切り替えることができるツールです。
システムのPythonバージョンを変更せずに、各プロジェクトごとに異なるバージョンのPythonを設定できます。
また、新しいPythonのバージョンがリリースされたときに、簡単にテスト環境を構築して互換性を確認することもできます。
conda
condaは、Pythonやその他のプログラミング言語のパッケージや環境を管理するためのツールです。
複数のPythonバージョンやライブラリを簡単に管理でき、必要に応じて環境を迅速に切り替えることができます。
環境のクローンや共有が簡単にできるため、チームでの開発作業や環境の再現性を確保するのにも役立ちます。
VSCodeのバージョンアップ方法
手動でのバージョンアップ
STEP1:VSCode公式サイトにアクセス
VSCode公式サイトにアクセスします。
STEP2:最新バージョンを確認
最新バージョンを確認し、ダウンロードページからインストーラーをダウンロードします。
STEP3:インストール
ダウンロードが完了したら、インストーラーを実行し、画面の指示に従ってインストールします。
自動更新の設定方法
STEP1:VSCodeのヘルプをクリック
画面上部のメニューバーから「ヘルプ」をクリックします。
STEP2:更新の確認
表示されたドロップダウンメニューから「更新の確認」を選択します。
更新が利用可能な場合は、自動的にダウンロードが開始されます。
VSCodeのPythonバージョンを効率よく管理しよう
今回は、VSCodeでのPythonバージョンの確認や切り替え方法について解説しました。バージョンを適切に管理し切り替えることで、VSCodeでのPython開発を効率よく進めることができます。しっかりと理解して、エラーやトラブルを防いでいきましょう。