VSCode

VSCodeでのコメントアウトの使い方|できない時の対処法や応用テクニックなど

VSCodeのコメントアウト機能で効率的に作業しよう

VSCode(Visual Studio Code)は、コメントアウト機能を上手く使いこなすことで、コードを見やすくでき、修正もしやすくなるため、作業効率を大幅に向上できます。

本記事では、VSCodeでのコメントアウトの基本的な使い方から応用テクニック、コメントアウトできない時の対処法など詳しく解説します。

記事内のVSCodeの表示は日本語化されています。日本語化になっていない方はコチラの記事で日本語にしておきましょう。

VSCodeを日本語で使おう!

VSCodeでのコメントアウトとは?

プログラミングにおけるコメントアウトの重要性

コメントアウトは、他の人にコードの意図を伝えるだけでなく、特定のコードを一時的に無効化することでバグの発見にもつながる重要な機能です。

たとえば、新しい機能のテスト中に既存のコードを無効化するときや、ほかの開発者に意図を伝えるメモを残すときに役立ちます。

正しくコメントアウトすることで、エラーを減らし、コードの修正も簡単になります。

コードの品質を保ち、プロジェクト全体の作業を円滑に進めるために、コメントアウトはプログラミングにおいて、非常に重要なテクニックです。

VSCodeでのコメントアウトの種類と使い分け

VSCodeには、行コメント、ブロックコメント、トグル機能という3つのコメントアウト方法があり、それぞれ特定の用途に便利です。

コメントアウト方法を使い分けることで、効率よくコメントアウトが行えます。

コメントアウトの種類説明
行コメント特定の行や範囲だけを無効化
ブロックコメント大きな範囲を一括で無効化
トグル機能コメントアウトと解除を1回の操作で切り替え

VSCodeでのショートカットを使ったコメントアウト方法

行コメント

行コメントでは、特定の行を1つずつ無効化できます。ショートカットキーで素早く適用できます。

OSショートカットキー
Windows/LinuxCtrl + K → Ctrl + C
MacCmd + K → Cmd + C

ブロックコメント

ブロックコメントでは、特定の範囲を複数行一括でコメントアウトできます。

OSショートカットキー
Windows/LinuShift + Alt + A
MacShift + Option + A

トグル機能による一気のコメントアウト/解除

トグル機能を使うと、コメントアウトと解除を1回の操作で切り替えられます。

OSショートカットキー
Windows/LinuxCtrl + /
MacCmd + /

VSCodeでのコメントアウトの応用テクニック

特定範囲を一気にコメントアウト

特定の範囲をまとめてコメントアウトすることで、作業を効率的に行えます。ショートカットキーを使えば、操作もシンプルです。

ブロックコメントの使い方

STEP1:範囲を選択します。

コメントアウトしたいコードを複数行選択します。

範囲を選択
STEP2:ショートカットキーを使う
  • Windows/LinuxShift + Alt + A
  • MacShift + Option + A
ショートカットキーを使う

トグル機能の使い方

ステップ1:範囲を選択する

コメントアウトしたい行を選択します。行ごとの個別のコメントアウトもできます。

範囲を選択
ステップ2:ショートカットキーを使う
  • Windows/LinuxCtrl + /
  • MacCmd + /
ショートカットキーを使う

拡張機能を使ったコメントアウトの効率化

拡張機能を使えば、ショートカットキーのカスタマイズや、コメントアウト時のメモや注意点を管理するなど、作業に合わせた使い方ができます。

VSCodeでコメントアウトができない時の原因と対処法

原因1:ショートカット設定

コメントアウトのショートカットキーが他のコマンドに設定されている場合、ショートカットが動作しない可能性があります。

以下の手順でショートカット設定を確認しましょう。

手順1:キーボードショートカット設定を開く

「Ctrl + K → Ctrl + S(Windows)」または「Cmd + K → Cmd + S(Mac)」でキーボードショートカットキー設定を開きます

キーボードショートカット設定

手順2:ショートカットキーの確認

検索バーに「行コメントの切り替え」と入力します。
キーバインドに表示されるショートカットキーが「Ctrl + /(Windows/Linux)」または「Cmd + /(Mac)」に設定されているか確認します。

ショートカットキーの確認

手順3:ショートカットキーの変更

違うショートカットキーが設定されている場合は、設定されているショートカットキーでコメントアウトを試してみる、または適切なキーに割り当て直してみましょう。

ショートカットキーを変更している場合はデフォルトのショートカットキーに戻すこともできます。
選択して右クリック → 「キーバインドのリセット」

キーバインドのリセット

原因2:拡張機能の影響

インストールされた拡張機能が、キーボードショートカットに影響を与えている場合があります。以下の手順で確認してみてください。

手順1:コマンドパレットを開く

「Ctrl + Shift + P(Windows/Linux)」または「Cmd + Shift + P(Mac)」でコマンドパレットを開きます。

コマンドパレット

手順2:拡張機能を無効にして再読み込み

検索バーに「Developer: Reload with Extensions Disabled」(拡張機能を無効な状態での再読み込み)を入力して実行します。

Developer: Reload with Extensions Disabled

手順3:コメントアウトを試す

拡張機能が無効になっている状態でコメントアウトを試してみます。
正常にコメントアウトできる場合、拡張機能の中にショートカットへ影響を与えているものがあります。

インストールしている拡張機能を1つずつ無効にしながら確認しましょう。

無効にした拡張機能は、VSCodeを再起動することで元の状態に戻せます。

原因3:ファイルの拡張子と言語モード

言語モードが誤っていると、適切なコメントアウト記法が使えないため、ショートカットキーでのコメントアウトが正しく動作しません。

たとえば、Pythonコードを書いたファイルに拡張子がない、または「.txt」拡張子などで保存されている場合、VSCodeはファイルをプレーンテキストと認識します。

この場合、ショートカットキーを使用してもコメントアウトを使うことはできません。

ファイル拡張子と言語モード

また、HTMLファイルを編集中に言語モードが「JavaScript」となっていると、HTMLのコメント記法(<!– … –>)が正しく適用されません。

開いているファイルの拡張子と言語モードが正しい設定になっているか確認しましょう。

キーボード自体に問題がある可能性もあります。対処法を試してもコメントアウトできない場合は、ほかのキーボードで試してみましょう!

コメントアウトを使って作業効率アップ!

今回は、VSCodeのコメントアウトの使い方やできない時の対処法について解説しました。コメントアウトは、複数人でプロジェクトを進める際に、ほかの人にコードの意図を伝えられる便利な機能です。バグの発見にも役立てることができるので、積極的に活用していきましょう。