VSCodeのショートカットキーで作業効率を上げる
VSCode(Visual Studio Code)では、ショートカットキーを活用することでコーディングの効率を大幅に上げることができます。
本記事では、おすすめのショートカットキーやショートカットキーが効かないときの対処法、カスタマイズ方法や具体的な使用例などさまざまな内容を解説します。
VSCodeショートカットキーの基本
よく使われる基本的なショートカットキー
ファイル保存
作業中のファイル保存は、コーディング中に頻繁に行うため、ショートカットキーを覚えておくと非常に便利です。
OS | ショートカットキー |
---|---|
Windows/Linux | Ctrl + S |
Cmd + S | Mac |
検索機能
ファイル内で特定のテキストやコード片を素早く見つけたい時に、必要なテキストを簡単に探すことができます。この機能は、大きなファイルを扱う時に特に役立ちます。
OS | ショートカットキー |
---|---|
Windows/Linux | Ctrl + F |
Mac | Cmd + F |
VSCodeショートカットキー一覧
VSCodeでよく使用される主要なショートカットキー一覧です。
機能説明 | Windows | Mac |
---|---|---|
新規ファイル作成 | Ctrl + N | Cmd + N |
ファイルを保存 | Ctrl + S | Cmd + S |
ファイル内検索 | Ctrl + F | Cmd + F |
選択したテキストをコピー | Ctrl + C | Cmd + C |
クリップボードの内容を貼り付け | Ctrl + V | Cmd + V |
選択したテキストを切り取り | Ctrl + X | Cmd + X |
操作を元に戻す | Ctrl + Z | Cmd + Z |
操作をやり直し | Ctrl + Shift + Z | Cmd + Shift + Z |
ファイルを素早く開く | Ctrl + P | Cmd + P |
行の移動 | Alt + Up/Down | Option + Up/Down |
コメントのトグル | Ctrl + / | Cmd + / |
▲スライドできます▲
VSCodeのおすすめショートカットキー
コードを高速に編集するショートカットキー
複数行選択
同じ文字やコードが複数の行にわたっている場合、一括で選択して編集することが可能です。
たとえば、変数名を一括で変更したい場合、変数名を1つ選択し、ショートカットキーを使用すると、ファイル内の同じ変数名がすべて選択され、一度に名前を変更できます。
手動で変更する手間が省け、大量の変数も迅速に更新できます。
OS | ショートカットキー |
---|---|
Windows/Linax | Ctrl + Shift + L |
Mac | Cmd + Shift + L |
行の複製
同じ文字やコードが複数の行にわたっている場合、一括で選択して編集することが可能です。
たとえば、ループや条件分岐のコードブロックを作成する際に、同じ形式の行を簡単に複製できます。
コピー&ペーストを行うよりも速く、エラーのリスクも減少します。
OS | ショートカットキー |
---|---|
Windows/Linax | Shift + alt + Down |
Mac | Shift + Option + Down |
行の移動
選択した行を上下に移動させることができます。
たとえば、メソッド内でコードの順序を変更する場合、このショートカットを使って簡単に行を上下に移動させることができます。
ドラッグ&ドロップやコピー&ペーストよりも素早く行位置の調整が可能です。
OS | ショートカットキー |
---|---|
Windows/Linax | Alt + Up / Alt + Down |
Mac | Option +U p / Option + Down |
コメントアウト/アンコメント
カーソルが位置している行をコメントアウトします。すでにコメントアウトされている行で使用すると、コメントアウトが解除され、コードが再び実行されるようになります。
デバッグ中やコードの一部をテスト的に無効化したいときに特に便利です。また、コード内で計画やTODOリストをメモとして残しておく際にも使用されます。
OS | ショートカットキー |
---|---|
Windows/Linax | Ctrl + / |
Mac | Cmd + / |
ファイル操作を速めるショートカットキー
新規ファイル作成
新規ファイルを作成できるショートカットキーです。新しいエディタタブが開かれ、すぐにコーディングを始めることができます。
OS | ショートカットキー |
---|---|
Windows/Linax | Ctrl + N |
Mac | Cmd + N |
ファイル間の移動
開いている複数のファイル間を素早く移動するショートカットキーです。開いているタブを順番に切り替えることができ、作業中のファイルに素早くアクセスできます。
OS | ショートカットキー |
---|---|
Windows/Linax | Ctrl + Tab |
Mac | Cmd + Tab |
ファイルのクローズ
開いているファイルを閉じるショートカットキーです。タブが閉じられ、作業スペースを整理するのに役立ちます。
OS | ショートカットキー |
---|---|
Windows/Linax | Ctrl + W |
Mac | Cmd + W |
デバッグに役立つショートカットキー
ブレークポイントの設定 (F9)
コード行にカーソルを置いて F9 を押すと、その行にブレークポイントが設定されます。ブレークポイントは、コード行の左側に表示される赤い丸で確認できます。
デバッグの開始 (F5)
設定したブレークポイントからデバッグを開始します。プログラムの実行を開始し、最初のブレークポイントで停止します。
デバッグの停止 (Shift + F5)
デバッグを終了し、プログラムの実行を停止します。
より高度な操作に便利なショートカットキー
コード折りたたみ/展開
カーソル位置から始まるコードブロックを折りたたみや展開が可能です。他の部分を一時的に隠したい場合に便利です。
OS | 折りたたみ | 展開 |
---|---|---|
Windows/Linax | Ctrl + Shift + [ | Ctrl + Shift + ] |
Mac | Cmd + Shift + [ | Cmd + Shift + ] |
全ての参照を検索
カーソルが位置する変数や関数の全ての参照をプロジェクト内で検索します。特定の関数や変数がどのように使われているかを確認するときに便利です。
OS | ショートカットキー |
---|---|
Windows/Linax/Mac | Shift + F12 |
ショートカットキーのカスタマイズ
ショートカットキーの変更
STEP1:設定を開く
メイン画面左下にある「歯車」アイコンをクリックし、「キーボードショートカット」を選択します。
STEP2:変更するショートカットキーを見つける
検索バーを使用して、変更したいショートカットキーの機能名を入力します。(例:「save」 でファイルを保存するショートカットを検索)
STEP3:ショートカットキーを編集する
ショートカットキーを見つけたら、左側にあるペンのアイコンをクリックし、新しいキーコマンドを入力し、エンターキーを押して保存します。
STEP4:変更を確認する
新しいショートカットキーを使って、正しく機能するかどうかを確認します。
動作しない場合は、他のショートカットとの競合がないか再確認しましょう。
ショートカットキーの追加
VSCodeでは、既存のショートカットキーを変更するだけでなく、新しいショートカットキーを自由に追加することができます。
新しいショートカットキーの設定手順
STEP1:コマンドパレットを開く
「Ctrl+Shift+P(Windows/Linux)」または「Cmd+Shift+P(Mac)」を押し、コマンドパレットを開きます。
STEP2:キーボードショートカット設定を開く
コマンドパレットに「キーボードショートカット」と入力し、「Preferences: Open Keyboard Shortcuts (JSON)」を選択します。
STEP3:新しいショートカットキーを追加
「keybindings.json」ファイルに新しいショートカットキーの設定を追加します。
[
{
"key": "ctrl+alt+n",
"command": "workbench.action.files.newUntitledFile",
"when": "editorTextFocus"
}
]
上記の例では、Ctrl+Alt+N を新しい無題のファイルを開くショートカットキーとして設定しています。
「”command”」は実行したい操作、「”key”」は操作に割り当てるキーの組み合わせを指定します。「”when”」は、ショートカットが動く条件を設定しています。
ショートカットキーが効かないとき対処法
キーバインディングの設定
ショートカットキーが効かない最も一般的な原因は、キーバインディングの設定が変更されているか、他の拡張機能によって上書きされていることです。
キーバインドのリセット方法
VSCode の「キーボードショートカット」設定を開き、該当するショートカットキーを検索します。
右クリックし、「キーバインドのリセット(Reset Keybinding)」 を選択してデフォルトに戻すか、新しいショートカットを設定します。
拡張機能の影響
インストールされている拡張機能がショートカットキーに影響を与えている場合があります。
VSCodeを「セーフモード」で起動し、拡張機能が無効になっている状態でショートカットキーが機能するかテストします。
VSCodeをセーフモードで起動する方法
コマンドプロンプト、またはターミナルを開いて以下のコマンドを入力して実行します
Windows/Linax
code --disable-extensions
Mac
open -a "Visual Studio Code" --args --disable-extensions
問題の拡張機能を特定したら、設定を変更するか、必要に応じてアンインストールします。
キーボードの問題
キーボード自体に物理的な問題がある場合、ショートカットキーが反応しないことがあります。
別のキーボードを接続して問題が解決するか試すか、キーボードの診断ツールを使用してキーの機能を確認します。
ソフトウェアの更新
VSCodeや関連するソフトウェアのバージョンが古いことでショートカットキーが機能しないことがあります。
VSCode及びオペレーティングシステムの更新を確認し、最新の状態に保ちます。
VSCodeのショートカットキーを活用して神速に
今回は、VSCodeのおすすめショートカットキーやカスタマイズ方法などを解説しました。VSCodeでは、ショートカットキーを活用することで作業効率を大幅に向上できます。自分好みのカスタマイズなどを試してコーディングを神速に進めていきましょう。