VSCode

VSCodeでPythonを実行する方法|実行できないときの対処法も解説

簡単な実行方法は「▷(実行)」ボタン

VSCodeでPythonを実行する方法は複数ありますが、1番シンプルで簡単な方法は「▷(実行)」ボタンを使う方法です。

実行ボタンを利用することで、Pythonファイルを素早く実行することができます。

本記事では、VSCodeでPythonを実行する方法に加えて、実行できない場合の対処法について詳しく解説します。

記事内で紹介するVSCodeの表示は日本語表示です。日本語化していない方はコチラの記事で日本語にしておきましょう。
VSCodeを日本語で使おう! >>

VSCodeでPythonを実行するための準備

Pythonのインストール

Pythonがインストールされていない場合は、Python公式サイトから最新のバージョンをダウンロードしてインストールします。

以下の記事を参考に、Pythonをインストールしましょう。

Pythonファイルの作成

VSCodeでPythonを実行するために、新しいPythonファイルを作成します。

手順1:プロジェクトフォルダを作成

画面左側にあるメニューから「エクスプローラー」アイコンをクリックし、新しいフォルダを作成するか、既存のフォルダを開きます。

プロジェクトフォルダを作成

手順2:Pythonファイルの作成

エクスプローラー内で右クリックし、「新しいファイル」を選択します。

「新しいファイル」を選択

「sample.py」のように 「.py 拡張子」を付けたファイルを作成します。

「.py 拡張子」を付けたファイルを作成

手順3:コードを書く

新しいPythonファイルに以下のような簡単なPythonコードを書きます。

print("Hello, World!")

手順4:コードを保存

上部のメニューから「ファイル >> 保存」を選択してファイルを保存します。

ファイルを保存

ショートカットキーを使って保存することもできます。
Windows:Ctrl + S
Mac:Cmd + S

VSCodeでPythonを実行する方法

VSCodeでPythonを実行する方法を4つ紹介します。とりあえず実行したい場合は2つ目の方法がおすすめです。

方法1:VSCodeのターミナルでPythonを実行

手順1:VSCodeでターミナルを開く

上部メニューの「ターミナル」から「新しいターミナル」を選択します。

VSCodeでターミナルを開く

手順2:コマンドを入力

ターミナルに次のコマンドを入力してPythonファイルを実行します。

python sample.py

「python」はPythonを実行するためのコマンドで、「sample.py」は実行するファイル名です。

手順3:ファイルを実行

コマンドを入力後に、「Enter」キーを押します。ファイルが実行され、ターミナルに「Hello, World!」と表示されます。

ファイルを実行

方法2:「▷(実行)」ボタンでPythonを実行

手順1:「▷(実行)」ボタンをクリック

画面右上にある「▷(実行)」ボタンをクリックします。

実行ボタンをクリック

手順2:実行結果を確認

ターミナルに実行結果が表示されます。

実行結果を確認

方法3:右クリックからPythonを実行

VSCode画面上で右クリックして「Pythonの実行 >> ターミナルでPythonファイルを実行する」を選択します。

Pythonを実行

方法4:ショートカットキーでPythonを実行

ファイル全体を実行する

「Ctrl + F5」(Macでは「Cmd + F5」)、現在開いているPythonファイルをデバッグなしで実行します。

デバッグモードで実行する

「F5」デバッグモードでPythonファイルを実行します。ブレークポイントが設定されている場合、その位置で停止しながら実行可能です。

応用編:指定した範囲を実行する方法(Shift + Enter)

VSCodeでは、ファイル全体を実行する以外に、特定の範囲のみを実行することも可能です。

選択した範囲を実行

関数や処理の一部だけを試して動作を試したい場合や、エラーが発生している場所をピンポイントで調べたいときは以下の方法で選択した範囲のみを実行します。

手順1:実行したい範囲を選択

実行した範囲を選択します。

範囲を選択

手順2:ショートカットキーを使う(Shift + Enter)

選択した状態で「Shift + Enter」を押します。

手順3:実行結果を確認

ターミナルに選択した範囲の実行結果が表示されます。

実行結果

指定した行のみを実行

実行したい行にカーソルを合わせて「Shift + Enter」を押すことで、1行のみを実行できます。

指定した行を実行

VSCodeでPythonを実行できない原因と対処法

原因1:Pythonがインストールされていない

VSCodeでPythonコードを実行するには、まずPython自体がパソコンにインストールされている必要があります。

ターミナル(VSCode内でもOK)を開いて、以下のコマンドを入力してみましょう。

python --version

または

python3 --version

バージョン番号(例:Python 3.9.1)が表示されればインストールされていますが、エラーが出る場合はPythonがインストールされていません。

Pythonがインストールされていない場合は、Pythonの公式サイトからダウンロードしてインストールしてください。

インストール時には、「Add Python to PATH」にチェックを入れるのを忘れないようにしましょう。

原因2:Python拡張機能がインストールされていない

VSCodeにPython拡張機能がインストールされていない場合、正常に実行できないことがあります。

VSCode左側の「拡張機能アイコン(四角形が四つのマーク)」をクリックし、検索バーに「Python」と入力します。

拡張機能の確認

Microsoftの提供する拡張機能がインストールされていない場合はインストールしましょう。

原因3:Pythonインタープリターの選択ミス

Pythonのインタープリターが正しく選択されていないと、Pythonコードが実行できません。

VSCodeの右下のバーに「Pythonバージョン」が表示されているか確認します。表示されていない場合は設定が必要です。

バージョンの確認

設定する際は、コマンドパレット(Ctrl + Shift + P)を開き「Python: Select Interpreter」を検索してクリックします。

表示されたPythonのリストから、インストールしたバージョンを選択してください(例:Python 3.x.x)。

Pythonのバージョン

正しい方法でPythonを実行しよう!

今回は、VSCodeでPythonを実行する方法や実行できないときの対処法について解説しました。コード全体を実行する方法のほかにも指定した範囲や行の実行方法を覚えておくことで、効率的に作業を進めていくことができます。正しい方法を学んでPythonを実行してみましょう。